kokose81の日記

ニコニコからの移行です

課金囲碁の投稿を終えて

あ、ここせです。

以下、課金囲碁の本編のネタバレを含みますのでご注意を。






 さて、本編をご視聴いただきありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか?

 動画説明文にも書いてある通り、今回の動画はモデル配布が主な目的です。
初めてのモデル配布というのもあり、拙いところも多いとは思いますが暖かい目で見守っていただけると幸いです。


 モデルのダウンロード用のpassを確認するためにこのブロマガを読まれている方もいらっしゃるかもしれませんので、前置きは手短にしておきましょう。


 今回この囲碁棋具一式を制作・配布した理由ですが、第15回MMD杯での影響があったのかもしれません。テーマの一つに「囲碁」が選ばれ、囲碁を題材にした動画をいくつか視聴しました。それがきっかけで調べたところ、囲碁棋具のMMDモデルはすでに配布されていたものもありますがローポリのものでした。PCへの負担を考えるとローポリで作る方がいいのかもしれませんが、ハイポリで綺麗なモデルがあってもよいのではと思い、制作に踏み切りました。


【碁盤】
 動画では二寸卓上盤を使用していましたが、脚付き八寸盤も制作・同梱しています。
木目は柾目にし、なるべく自然になるようにしました。
 目盛りもモデリングして立体的にし、カメラが近い状態では漆の光り具合が変わるようにしました。ただカメラの角度が浅い状態で盤面を映すとじらつくことがあります。その対処法として、そのときは目盛りをテクスチャのものに切り替えるためのモーフを入れました。




碁石
 白石は黒石よりも少しだけ小さくしてあります。これは、白色が膨張色であるため、白石が黒石よりも大きく見えてしまうのを防ぐためです。
テクスチャは碁石の高級素材である那智黒(黒石)、蛤(白石)をイメージして作りました。
そのような高級な碁石はあいにく持っておりませんので正確に作ることはできませんでしたが、大分再現できているとは思います。
 使い方のアドバイスとしましては、シーンの環境に合わせてテクスチャを変えることでしょうか。(例えばシーンの場所が碁会所なのでテクスチャを硬質ガラスのものに取り換える、など)
 また、碁石を真上からカメラで映した場合、スフィアの都合でのっぺりとしてしまいます。対処法としてスフィアを別の物に切り替えるモーフを追加しました。これを使うと多少は立体的に見えるようになります。




【碁笥】
 対局が進むと当然碁笥の中の碁石の量は減ります。今回はモーフで碁石の量を減らせるようにしました。また、碁石を消して中を空にするモーフも入れています。




 これらのモデルはハイポリのため、非常に重いです。動画制作中は私自身も苦しめられました。実用的なモーフを入れましたが、モデル自体が重くて実用的ではなくなってしまっています…。

 利用規約についてですが、同梱しているreadmeをお読みください。
 その中でも述べていることですが、一つ特殊なものが含まれています。
碁盤をちゃぶ台のようにひっくり返したり、テーブルとして使ったり、あるいは碁石を投げつけたり、おはじきのようにして遊んだりといったような、粗末な使い方はしないでください、ということです。
 私個人として、対局に必要な大事な道具をそのような使われ方をされているのを見たくないのです。共感できない方もいらっしゃるとは思いますが、何卒ご理解をお願いします<(_ _)>


モデルのダウンロードはこちらから(https://bowlroll.net/file/87259
passは「2目の頭は見ず〇〇よ」 〇〇に当てはまる文字をローマ字で4文字です。




 さて、動画の内容についても少し解説しておきましょう。せっかくなので囲碁の普及も兼ねて。


 まず最初のシーン。
 あれは囲碁で先後を決めるために行われる、「ニギリ」というものです。囲碁では黒番が先手番、白番が後手番となります。
 対局前に、まず白石が入った碁笥を取った方は適当に碁石を握りこみます。次に黒石が入った碁笥を立った方は相手が白石を奇数個持っていると思ったら1個、偶数個持っていると思ったら2個握ります。お互い碁石の数を確認し、当たっていたら黒石を握っていた方が黒番、外れていたら黒石を握っていた方が白番となります。

 動画内ではレミリアが白石を7個、紫が黒石を1個だったため、本来であれば紫の黒番となります。しかしレミリアは不満に思い、課金。白石を1個増やして計8個にし、白石8個、黒石1個でレミリアが黒番になりました。
 ……まあ後手番である白番には「コミ」と呼ばれるハンデが与えられるので、本当は黒番が有利とは言えないのですが。

 ちなみに基本的には上座の者が白石を握ります。今回レミリアはサービス利用者なので上座となりました。レミリアの座る位置が前作の課金将棋と異なって上座の席に座っているのはそのためです。





 続きまして次のシーン。
 囲碁では自分の石で陣地を囲って「地」をつくり、最終的にそれが多い方が勝ち、というゲームです。また、自分の石で相手の石を囲うことで相手の石を取ることができます。取った石は対局中はアゲハマ(碁笥の蓋のこと)に入れ、対局後に相手の陣地に埋めて地を減らします。例えばアゲハマに5個石があった場合、相手の陣地は石5個分の陣地が減らされることが確定している、ということになります。

 レミリアは課金することで相手の石を多く手に入れ、紫にリードをつけました。しかし紫はすぐさまレミリアの倍以上の石を手に入れ、瞬く間に逆転しました。
 いやまあ、まだ対局始まってすらいませんが。

 正直な話、動画制作中MMDが重かった原因はこれらの山盛りの碁石のせいではないかと思っています。




 ここからガチャシーン。前作の課金将棋ではガチャ要素が無かったので今回は導入してみました。
 「逝ってよし湯呑」は既存の配布モデルがありましたがペラペラの一枚ポリゴンだったので自作。お茶のテクスチャは他の湯呑モデルから拝借したものを一部調整しました。



 「あほ扇子」について。これは実は実在する扇子で、将棋のプロ棋士である鈴木大介八段のものです。今回唯一の将棋要素です。本当は右から「平安」と読むのですが、「あほ」としか読めない扇子です。このモデルは配布されている扇子モデルを強引に改造してこの形にしました。扇子の文字のテクスチャは自作です。


 これら2つを出したことにはきちんと意味がありました。
 「逝ってよし」に「あほ」。これはレミリアへの紫からのメッセージでした。少しは純粋な勝負を楽しんでほしい、という思いがあったのでしょう。


 その気持ちを感じ取れなかったのか、はたまた無視したのか再び課金をするレミリア。多額のお金と引き換えに、盤面には21個の黒石が現れました。

 囲碁では実力差がある者同士が対局する場合、あらかじめ黒石を何個か置いてハンデをつけて対局することがあります。普通は多くても9子までなのですが、今回は21子。実力者同士であればおそらく白石は全て取られてしまうでしょう。





 その後何が起こったのかは、ご存知の通りです。


 今回囲碁で動画を作るにあたってネタをいろいろ考えました。しかし、対局をさせるとどうにも上手くまとめられなくなってしまいました。結果として、一手も着手させないという案がベストになりました。
 …決して碁石を打つモーションが面倒だったわけではありませんよ?


 私の囲碁歴はまだ日が浅く、3~4年程です。1年近く打っておらず棋力が落ちているとはいえ、これでも囲碁マチュア二段を保持しています。

 技術的な解説はおそらく不要でしょうか?前回からどのように変わったのかは実際に観て比較してみてください。なお前回大活躍の腕切りIK、実は今回も多用しています。腕切りIKバンザイ。


 最後に、今後の活動の予定について。

 まず、課金シリーズではおそらくもう作ることはありません。そもそも今回も当初では課金シリーズで作る予定はありませんでした。期待している方々には申し訳ありません。

 では前作の課金将棋の解説編で話した、将棋のシリアス物はどうなったのか。こちらは宣言通り制作します。ただ、一度作ったシナリオを見直したところ、大幅な変更が必要になりました。こちらのシナリオの改良案はまだきちんと出せていません。
 そこで、今後作る予定の動画は未定としておきます。楽しみにしていた方々、申し訳ありません。いかんせん技量もまだまだであり、このまま作ったとしてもおそらくあまり良くないものになってしまうと判断しました。

 それと一応将棋盤は一度作り直したのですが、おそらくまだ改善の余地が残っています。こちらの配布はまだまだ先のことになりそうです。





 今後はしばらくモデリングを進めていきたいと思っています。練習としてちょっとしたアクセサリも作って配布していく予定です。いつかは人物モデルも作ってみたいところではあります…。

 実はこっそりと将棋のシリーズ物も考えていたり…。やりたいことが多いですね。

 ともかく、今後も今までと同様に自分のやりたいことをやっていこうと考えています。
 それでは、またどこかで。